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東芝 アグレット PDR−2について


PDR-2

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


PDR-2 PDR-2
 ライカ判換算で49mmF2.8の単焦点レンズ。絞りはあるのかなあ。
 液晶ビュワーが非搭載のプリミティブな黎明期のデジカメ。


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 最低限のインターフェイス。
 「ERASE」ボタンが怖い。


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 電池室が穏やかなグリップを形成してい。
 当時としては驚きの薄型ボディ。


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 ボディはぱかっと開いてPCカードになる。
 PCカードというのが時代を感じるなあ。


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 驚きの日本製。
 この頃から東芝の経営内部はガタガタだったのだ。


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 電源はCR123A、記録媒体はスマートメディアで標準的なJPEGで画像を記録するから今でも使えないことはない。
 もっとも、高価なCR123Aを本カメラで消費するのは勇気がいるよな。

 何かと不穏な空気の東芝である。経営を傾けるような不祥事や不明瞭な会計は本カメラの発売時から行われていたのだ。分倍河原に出入りしていた拙僧は、呆れてしまうというか悲しくなってしまうな。
 現在の視点では東芝が自社ブランドでデジカメを発売していたのは不思議な気がする。東芝としてはデバイスやメモリーを開発して供給しているし、シャープも三洋電機も自社ブランドでデジカメやデジタルムービーカメラを出しているのだから、自分でも出してみたかったのだろう。本カメラの最大の特徴はカメラ本体がPCカードになってノートパソコンに接続できるのだ。初期のデジカメにはニコンのクールピクス100とか亜土電子(三菱)DJ−1000とか、そういうカメラがあった。ちょうどHPの200LXとか東芝自社のリブレットとか、PDA端末やハンドヘルドPCが使い物になり始めたころなのだ。なので、スチルカメラの延長というよりはPCサプライの一部として位置付けていたのだろう。
               ☆          ☆
 撮像素子は33万画素級で当時は珍しくCMOSセンサーを搭載していた。この辺は電子デバイスメーカーの東芝らしいところだ。前述の通りカメラのボディを開くとPCカードになりPCMCIAスロットに挿入すると、PCはHDDかなにかと認識するようだ。今となってはPCカードとしては使い物にならないが、本カメラは記録媒体がスマートメディアだし、画像もJPEGで記録するので現在でも使用可能である。割と似たコンセプトの亜土電子(三菱)DJ−1000は特殊な画像形式で展開できないし、展開する対応ソフトが見つかっても記録サイズが320x240だったりするので本カメラの方が遥かに運用が楽だ。もっとも、今となっては積極的に使う欲求のあるカメラではないが。
 電源はCR123Aリチウムイオン電池を使用する。1本800円くらいする電池だから、本カメラの為に買うのは勇気が要りそうだ。初期のデジカメはとにかく燃費が悪かったが、本カメラはそれなりに電池1本で500枚くらいの撮影ができたそうだ。もっとも、本カメラは液晶ビュワーが非搭載で撮影画像の確認もできないプリミティブなものだ。それでも、本カメラは付属の2MBのスマートメディアで15枚くらいは撮影できたし、8MBのスマートメディアなら96枚くらい撮影できたそうだ。同じCR123Aを電源とするコダックのDC20(チノンのES−1000)は内蔵メモリにノーマルモードで8枚しか撮影できなった。コダック(チノン?)も思い切ったカメラを出したものだ。
 勿論、単焦点レンズで固定焦点(パンフォーカス)、マクロモードも無い。ボディには記載がないがライカ判換算で49mmF2.8に相当するらしい。シャッターは機械式シャッターで1/8〜1/1000。最速が1/1000でも開放値がF2.8だから晴天下では足りないな。しかし、本カメラが絞り機構を搭載しているかは怪しいところである。
 パッと見もカメラというよりはPCサプライ品に見える。実際に三脚座も無いから、本カメラで撮影を完結するのは難しい。1/8のスローシャッターはブロック塀かなにかにボディを押し付けて撮るのだろうか。もっとも、三脚を使って真面目に撮影するカメラではない。多分、晴海ふ頭の展示会とか、なにかのプレゼンテーションでメモ代わりに使うような用途を想定していたのだろう。ボディシェルは意外なことに金属製で質感がある。この辺だけ妙に樹脂が当たり前のPCサプライ品から逸脱しようとしているのが不思議である。
               ☆          ☆
 この世代の特に伝統的光学機器メーカーでない出所のデジカメが困るのが、シャッターが切れたタイミングが分からないことである。本カメラは「カチッ」を切れた感覚があるのだが、どうもレリーズボタンを離したときにシャッターが切れるようだ。この辺で東芝にカメラ好きが居なかったのがわかる。
 いずれにしても現在としては文物としてしか使いようがない。それでも外部媒体のスマートメディアにJPEGで記録するから使えないこともないのが可愛いところだ。ちなみに、本カメラの後裔機であるアグレットPDR−5は液晶ビュワーを搭載する。しかもPCカードとしての機能を残しているあたり、ちょっと興味があるな。

 では、撮影結果(豊川稲荷大祭編)をご覧頂きたい。

(了:2016/2/17)

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