カシオ QV−2800UXについて


QV-2800UX
スイバル(回転レンズ)式が特徴的な高倍率ズーム機

☆ジャンク度☆
問題なし
撮影可能


QV-2800UX QV-2800UX
 ライカ判換算で40〜320mmF3.2〜3.5の光学8倍ズームレンズを搭載する。


QV-2800UX QV-2800UX
 レンズユニットが回転するスイバル方式を採用。
 ウェストレベルや自撮りも可能である。


QV-2800UX QV-2800UX
 液晶ビュワーは当時並み。
 晴天下では見え辛くなる。


QV-2800UX QV-2800UX

QV-2800UX QV-2800UX
 インターフェイスは旧態然としているが、慣れると楽しめる。

QV-2800UX
 珍しいフラッシュシンクロ接点付き。

QV-2800UX QV-2800UX
 単三型電池4本を仕様。この種のカメラとしては珍しく電池蓋が破損していない。
 記録媒体はコンパクトフラッシュ。
QV-2800UX
 ボロボロだがケースが付いていた。


 本カメラは2000年8月に登場した。基本的には同時に登場した光学3倍ズームレンズを搭載したQV−2300UXのレンズを光学8倍ズームレンズに換装したものである。そのマイナーチェンジ版がQV−2900UXである。既にQV−2900UXのコンテンツで詳しく説明しているので本コンテンツは補足に止めたい。大した違いはないのだ。
 QV−2900UXの変更点はベストショットのシーンモードが増えたのとTIFFでの画像記録が可能になり、画像再生時にヒストグラムを表示できるようになったのと別売りケーブルで携帯電話に画像を転送できるようになったくらい。他にもこまごまとした機能が追加されたが撮影・再生に大した影響はないようなことである。ちなみに携帯電話というのは無論、スマートフォンではない。
 本カメラの大きな特徴がライカ判換算で40〜320mmF3.2〜3.5の高倍率ズームレンズにレンズユニットが回転するスイバル式を採用していることだ。回転角度は270度までで完全に回転するわけではないのだが、ほぼフリーアングルで撮影が可能である。本カメラは望遠の他に最短1cmまで寄れるマクロ機能を搭載しているから、人だかりの頭越しに望遠側で撮影もできるし、ウェストレベル位置でマクロ撮影も可能である。何かと便利なスイバル式形体だが、バリアングル液晶ビュワーの普及で衰退してしまった。また、当時の液晶ビュワーは晴天下で真っ暗になってしまい、かなり見え辛くなってしまうので実際の撮影は大変である。
 カシオのデジカメは意外とマニアル機能が豊富で本カメラも両優先AEモードやMFモードを搭載する。もっとも、液晶ビュワーがプアなのでMFモードを使いこなすには達人になる必要があるな。液晶ビュワーについては当時のデジカメはライバル達も似た様なもので、得にカシオがケチった訳ではない。最大60秒の長時間露光も可能で、ホタルや天体写真に活用した方もいらっしゃるようだ。それなりにコツが要るだろうが、なかなか綺麗に写った画像を掲載している方も多い。

                ☆                 ☆

 最近はコンパクトデジカメがTVCMに流れることもないのでカシオがどんなカメラを出しているのか知らなかった。拙僧はカメラ雑誌も図書館の古いモノしか見ないしな。試しにコンテンツを見たらレンズユニットが分離してリモート撮影が可能なカメラもあるようだ。懐かしいミノルタのディマージュVにさかのぼるコンセプトだが、現在ではモダンな運用が可能なのだろう。
 あまり店頭で見ることのないカシオだが、ニッチな市場で頑張ってほしいものである。

 では、撮影結果(瀬戸市散歩編)もご覧いただきたい。

(了:2015/6/30)

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