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カシオ XV−3について


XV-3
プレミアムを狙ったのか300万画素級の単焦点機。

☆ジャンク度☆
汚れ多し
撮影可能


XV-3 XV-3
 当時は珍しい300万画素級のデジカメに珍しい単焦点レンズを組み合わせる。


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 液晶ビュワーにヒストグラムを表示したパイオニア。


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 ちょっとコンタックスTシリーズに似ている気がする。


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 操作系も高級コンパクトカメラを髣髴させる。

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 シンプルでオーソドックスな操作系。


 登場は2000年6月。300万画素級デジカメとしては初期のカメラである。カシオからは同年2月に同じく300万画素級デジカメのQV−3000EXを出しており、コンシューマ向け初の300万画素級デジカメの座をキヤノンのパワーショットS20と争っている。割とカシオらしいエグいスタイリングのQV−3000EXに対し、本カメラはスタイリッシュだ。金属外装で、どこかおもちゃっぽいQV−3000EXとは一線を画している。パワーショットS20に対抗したとも思えるが、拙僧個人はフィルム高級コンパクトカメラのコンタックスT2の線を狙っていると思える。特徴的なのは単焦点レンズを搭載していることで、フィルム高級コンパクトカメラの主な路線は単焦点レンズだ。操作系もコンタックスT2とリコーのGR1を組み合わせたように感じるな。

                ☆                 ☆

 仕様から言うと本カメラは300万画素級の撮像素子を搭載し、ライカ判換算で41mmF2.6の単焦点レンズを組み合わせている。300万画素級というだけで珍しかった時代に4郡5枚の単焦点レンズを組み合わせているのだから、これは相当に個性的なカメラだ。開放値がF2.6というのも飛んでいる。カシオらしくマニアルモードが豊富で絞りはF2.6、4.2、6.6の3種類が選べる。数値的には微妙だが、雰囲気としては嬉しいものだ。あまり4.2と6.6の差を感じないけど。変わった機能としては、赤・青・黄・緑・ピンクの5種類のフィルターをかけた撮影が可能である。当時はデジカメを使ったアートフォトなんていうジャンルは無かったはずだから、発想としてはカシオらしく飛んでいるが、ニーズがあったのかはよく分からない。カメラ女子はまだフィルムカメラのロモあたりで遊んでいて、定価ベース8.8万円の本カメラを購入対象とはしていなかっただろうし、存在も知らなかっただろう。発売当初は知らないが、スグに実売は3万円を切ったそうだ。シリアスに先見の明が有ったのは撮影時に液晶ビュワーにヒストグラムを表示するのだ。これは本カメラがコンパクトデジカメとしては初のようで、誇って良い。
 スタイリングは長方形のマッスにやや右にオフセットしたサークルの同心上にレンズを配置する。レンズの真上に光学ファインダーを配置し、パララクスの影響を軽減している。これはフィルムカメラの伝統的な配置方法である。操作系もフィルムカメラを髣髴するもので、やはり折角300万画素級のデジカメで先駆けたのだから、プレミアムな路線を狙ったのではないだろうか。当時はまだまだ、100円ショップのソープケースのようなスタイリングのデジカメが多かった中で、なかなかスタイリッシュである。
 あまり大うけしたカメラとは思えないのだが、そこそこジャンク籠にも転がっている。しかし、仮に電池が入っていたとしても喜ぶの早い。本カメラは本体充電ができないのだ。しかも、専用電池が普通のデジカメよりも大き目な電圧を必要とするらしく、その辺の汎用充電器では充電できない。5VのACアダプターで起動・撮影は一応可能だ。拙僧が本カメラを手に入れた時にはネットオークションでもそこそこの値がついていてバカらしくて入札はしなかった。どういう訳かどこかのメーカー(多分パナソニック)がリチウム一次電池のCR−6Pを発売していて、本カメラはそれを使えた。それを680円くらい(送料別)で苦々しく落札した記憶がある。本カメラで撮影した画像が意外と多いのは、高額でリチウム一次電池を買ったからかもしれないな。本カメラ以外でCR−6Pという電池を採用したデジカメを拙僧は知らない。コンパクトデジカメの専用電池でリチウム一次電池を発売した例としてはクールピクス2500もそうだったと記憶しているのだが、電池屋は儲かったのだろうか。
 肝心の単焦点レンズの撮影結果だが、あまり評価は高くないようだ。しかし、拙僧が使った限りでは人工物などはクリアーでよく写る。反面、木の葉のような不規則で細かな被写体はもやっと誤魔化したような写りで苦手なようだ。これはレンズの問題というよりは画像処理の問題な気がする。不思議なことに、本カメラの画像処理プログラムはQV−3000EXとは異なるようだ。プロジェクトチームが異なったのだろうか。大抵のカメラが記録サイズを選べるのに対し、本カメラは300万画素級モードでしか撮影できない。現在の視点では構わないが、当時はコンパクトフラッシュも高かったし、200万画素級モードとか130万画素級モードとか搭載してくれた方が撮影枚数に融通が利いて嬉しいニーズもあっただろう。その辺も本カメラがプレミアムな路線に向けた結果なのだろうか。

                ☆                 ☆

 スタイリッシュなデジカメと言えばIXYデジタルだが、その登場は本カメラの1ヶ月前である。IXYデジタル(初代)は200万画素級で、画質的にはあまり褒められたものではないが、本カメラよりずっと小型で2倍のズームレンズを搭載していた。本カメラはスタイリングでは負けていないが、ずっと大きい。これはハイソ路線を目指していたのであれば勝負あったな。実際、IXYデジタルは大ヒットとなり、現在でもシリーズは続いている。XV−3は、拙僧の知る限りでは1代で終わってしまった。
 それはそれでいいんじゃないかと思う。カシオとしては、それなりに攻めたカメラだったのだろう。攻めた姿勢こそカシオの本領であり、そのポリシーは今も続いている。

 では、撮影結果(名古屋夕暮れ散歩)もご覧いただきたい。

(了:2015/8/25)

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