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キヤノン パワーショットS40について


PowershotS40

☆ジャンク度☆
無し
撮影可能


PowershotS40 PowershotS40
 スライド式のレンズカバーが電源スイッチを兼ねている。
 割とゴロッとしたカメラなのだが、パワーショットG2と同じパワーソースを積んでいるとなると納得か。


PowershotS40 PowershotS40
 ライカ判換算で35〜105mmF2.8〜4.9の光学3倍ズームレンズを搭載。
 撮像素子はパワーショットG2と同じとされる1/1.8型400万画素級で打撃力充分。


PowershotS40 PowershotS40
 このズームレバーは使い辛い。裏面に十字キーがあるのでそれを使えば便利だと思うのだが。
 多機能なコマンドダイヤルで、きめ細かな露出を設定できる。


PowershotS40 PowershotS40
 液晶ビュワーは標準並み。
 時代的に比較的マシな光学ファインダーを登載。


PowershotS40 PowershotS40
 インターフェイスデザインは、まあまあかなあ。


PowershotS40 PowershotS40
 階層メニューは、あまり合理化されていないのが逆に分かり易い。
 スマートでないのは確かだが。
 専用電池はEOSキスデジNと同じもの。記録媒体はコンパクトフラッシュ。


 本カメラは300万画素級のパワーショットS30の撮像素子を400万画素級にしたものである。実際には本カメラの方が登場が速いので、本カメラをダウングレードしたのがパワーショットS30ということになるだろう。しかし、違うのは撮像素子の画素数と最高感度くらいで、撮像素子の大きさも変わらないからレンズの焦点距離も変わらずボディもほぼ同じのようだ。本カメラがISO400どまりなのに対し、パワーショットS30はISO800モードを搭載している。恐らく撮像素子のピッチに余裕があるからパワーショットS30の方が感度を上げられたのだろう。定価ベースで本カメラが99800円でパワーショットS30が1万円安の89800円。実売では6〜7万円程度でやはりパワーショットS30の方が1万円ほど安かったらしい。兎に角、当時のコンパクトデジカメの値段の高さにびっくりしてしまうな。もっとも、本カメラは決してコストリーズナブルを狙ったカメラではないのだ。
 当時のキヤノンの展開は、一眼レフを除くとIXYデジタルとパワーショットに分かれた。これは事実上、IXYデジタルとそれ以外を意味する。IXYデジタルは当時としてはスタイリッシュでコンパクトなデザインでヒットを形成していた。キャライメージのサッカー選手の効果もあるだろう。しかし、IXYデジタルは基本的にはオート専用で、ひとまず「それなりの画像が撮れればいい」というカメラであった。IXYデジタルを選ぶ方は、そもそも画質にはそれほどこだわりが無い層であろう。一方、パワーショットはユーザーのニーズ別に3つのクラスを用意していた。最上級がパワーショットGシリーズであり、デジ一眼レフカメラが簡単に手に入る時代ではなかったから事実上のフラグシップであった。ロワー層にはパワーショットAシリーズを用意していた。手軽な単三型電池を採用し、絵作りはIXYデジタルと変わらない。それなりに設定に手を入れることができるので、実際のところはIXYデジタルなんかより、よっぽど気の利いたカメラだった。そして、ミドルレンジを担当するのがパワーショットSシリーズである。パワーショットSシリーズは200/300万画素級のパワーショットS10/パワーショットS20で始まったが、これらはキヤノンがデジカメ戦争に全面的に参戦する前の物であり、本カメラとは直接的な繋がりは無い。パワーショットSシリーズはかなり上を狙ったカメラである。本カメラの撮像素子はパワーショットG2と同じものとされていた。基本的には、パワーショットGシリーズのパワーソースと同じものを採用し、ボディやレンズをコンパクトにして値段を下げたものとしてパワーショットSシリーズは発展していく。
                ☆                 ☆
 撮像素子は1/1.8型400万画素級である。レンズはライカ判換算で35〜105mmF2.8〜4.9の光学3倍ズームレンズを搭載。パワーショットG2に比べるとかなり暗いレンズだが、この辺りがコストダウンとサイズダウンのカギになっているのだろう。操作系はスタイリングが大きく異なるので一見わからないのだが、基本的にはパワーショットG2を踏襲するレイアウトになっている。サイズがかなり小さいので本カメラの方が窮屈だが、致し方ない点だろうな。カスタムやシーンモードの他、マルチモードAEとマニアル露出が可能である。また、MFも可能だ。基本的にはパワーショットG2で出来ることはひとまず出来る。出来ないのはバリアングル液晶ビュワーくらいか。それで、サイズはかなり小さくなったのだから、キヤノンのデザインは流石だなあ。バッテリーはかなり小型だが、当時の標準的なコンパクトデジカメに比べれば大きい方だろう。どうやら、ムービーカメラで採用したものらしく、EOSキスデジNも採用している。
 電源はレンズバリアをスライドして起動する。カチッと定位置までスライドすると、レンズが伸長して撮影可能状態になる。あまり素早い感じではないが、そもそもパワーショットG2だってレスポンスはもっさりしたものだし、本カメラの特別な欠点ではないだろうな。ただ、このレンズバリアの強度はイマイチで、不用意に力を入れると何時かは壊れてしまう。この種のスタイリングのカメラには程度の差はあれ、そういう傾向があるのだが、オリンパスのカメラでスライド式レンズバリアが壊れている個体は少ない。その点は、流石のパイオニアであるな。
 操作系の節度は問題ないレベルなのだが、背面のプッシュ兼十字キーが拙僧は気に入らない。ソニーのサイバーショットもしばらくプッシュ兼十字キーを採用していたのだが、しっくりこなかった。本カメラの物はサイバーショットよりは節度があって不満も少ないのだが。それと、ズーミングレバーが小さく、これも感心しない。最初は何故こんな小さなものがこの位置にあるのか分からなかった。折角、背面に十字キーがあるのだからズーミングもそれを使えばいいと思ったのだ。これは、パワーショットG2を手にしてからわかったのだが、レイアウトをパワーショットG2に准じているのだ。確かに、パワーショットG2は形こそレリーズボタンを同軸としたシーソーレバーだが、ズーミングスイッチはこの位置にある。そこまでしてパワーショットG2の姿を映したかったのだろうな。
 画質の傾向もパワーショットG2と基本的には同じである。つまり「鮮やかに強く押す」だな。本当の色かというとそうではないのだが、当時のキヤノンが「美しい」とする色再現がそのようなものだったのだろう。パワーショットS30は更に鮮やかな気がする。
                ☆                 ☆
 本カメラを持っていたことはすっかり忘れていた。実はパワーショットS45を最近使い、コンテンツを書こうと画像フォルダーを開いたら、本カメラの存在が明らかになったのだ。そういう意味で言うとパワーショットS30のコンテンツが全くアッサリしたもので、愛の無さを感じるなあ。それで今回は頑張ったのだが。
 本カメラは2001年10月に登場し、その2か月後にパワーショットS30が登場している。本カメラの撮像素子はパワーショットG2と同じものとされているが、パワーショットS30の撮像素子がキヤノンにとって、どのような位置取りだったのかよくわからない。ひとまずコンパクトで、きめ細かな撮影プロパティを設定できる本格派のデジカメではある。しかし、定価ベース99800円というは、少々高すぎる気がするな。パワーショットG2が定価ベースで11500円である。価格差は15200円だから、競合する価格帯と言ってもイイだろう。どうしてもパワーショットG2の大きさが気にらない方には便利だったかもしれないな。

 では、撮影結果(三河散歩)もご覧いただきたい。

(了:2013/6/15)

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